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パナソニック (Panasonic) (パナソニック) HDC-TM300

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圧縮方式とメディア

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静止画機能
パナソニック (Panasonic) (パナソニック) HDC-TM300
パート 6

マニュアル操作概要



• 利用価値の大きなおまかせiAオート機能
• マニュアルフォーカスに抜群のマニュアルリング
• ビューファインダー使用時はマニュアルリングの機能は限定される
• 絞り値やシャッタースピードの範囲は幅広く用意
• ゲインコントロールをはじめ充実したマニュアル撮影機能


オートモード (10.27)

おまかせiAオート機能の素晴らしさはHS300や、TM30のレビューでも指摘されたとおりだ。TM300 にも搭載されているのはもちろんのこと だが、オートモードとして全く利用価値が高い機能だ。ハイエンド機として君臨するTM300は、外見からはいかにも玄人向けのビデオカメラという雰囲気が 濃厚だが、おまかせiAは初心者でも瞬時に親しみを感じてしまうような簡単さと、撮影状況を認識して自動設定する機能の確かさを併せ持っている。

おまかせiA機能を使うと、カメラ操作に関しての一切を忘れて楽々に撮影を楽しむことができる。オート設定も非常に的確で、これ以上の結果は望めな いのではないかというほどだ。フォーカスも機敏に反応し、露出の変化にも滑らかに対応する。ほとんどのカメラにとっては難題のホワイトバランスも驚くほど 正確に設定してくれる。

テレマクロ機能はカメラに近接した被写体を撮影する場合に使うことができ、背景をぼかした効果を得ることができる。また、おまかせiA機能はいつでも使えるように待機しているので、状況に素早く対応することができるのが便利で良い。

しかし、さらに単純におまかせiAモードでは、全てのおまかせiA機能を動員し、カメラが撮影状況を自動認識してシーンモードやコントラスト、顔検出、逆光補正などを全て自動的に判断、適切な設定でオート撮影が可能になる。

おまかせiA機能ボタンの位置

おまかせiA機能の中で最も注目されるのは、追っかけフォーカスだ。液晶モニターの被写体に触れることでフォーカスと露出をロックし、被写体が動き 回っても追尾する機能だ。走り回る子供たちを撮影したい場合でも、ただ単純に被写体を画面で追いかけ、フレーム内に捉えておきさえすれば露出もフォーカス も完璧だ。もちろん被写体がフレームの外に出てしまったり、混雑した状況では必ずうまく行くとは限らない。しかし、ほとんどの場合では非常に使って楽しい 機能だ。顔だけでなく、色を認識してロックをすることもできるので、面白い使い方ができるはずだ。

暗所撮影モード
TM300には、暗所撮影モードとして「カラーナイトビュー」機能が搭載されている。この機能を使うと、非常に暗い照明下 でも色鮮やかに撮影ができる。実際どのような仕組みでこのモードが働くのかは不明だが、スローシャッタースピードを使うことは確かだ。なので、三脚使用が ぜひお勧めだ。このモードの最低照度はなんと1ルクスとなる。

シーンセレクトモード
TM300に用意されているシーンモードは次のとおり。

スポーツ、人物、スポットライト、雪、ビーチ、夕焼け、花火、風景、ローライト


ズーム (9.0)

TM300のズームは、カメラの上面にあるズームレバーでコントロールされるが、兄弟機のHS300と違い、TM300のズームレバーはやや大きめ のデザインだ。HDDを内蔵しない分スペースにゆとりが出たためなのかもしれない。ちょっとした違いなのだが、ズームスピードのコントロールは細身のズー ムレバーであるHS300のほうが、反応が良かった。

ズームレバーの位置

しかし、緻密なズームコントロールを求めているのなら、TM300の特徴のひとつであるマルチマニュアルリングを使うという手がある。レンズの鏡胴 の脇にあるスイッチでマニュアルリングをフォーカスに使うか、ズーム操作に使うかを選択できるようになっている。非常に滑らかで快適に操作することが可能 だが、ズーム域を一気に素早く移動したい場合にはかなりリングを回す必要がある。そしてさらに、液晶パネルにもズームボタンが設けられているが、このズー ムボタン操作では、ズームスピードを変えることはできない。

ズーム操作をする間はバー表示が画面の右上に現れ、現在ズーム域のどの辺にあるかを知ることができる。このバー表示の横には数字が目盛られてあり、だいたいのズーム比を知ることができる。


ズーム比 (4.34)

パナソニック HDC-TM300のズーム比は光学12倍と、HDビデオカメラとしては充分な余裕。SDビデオカメラの高倍率に慣れてしまって、12倍では物足りないと 感じる人もあるだろうと思うけれど、使ってみると結構これで足りるものだ。デジタルズームも搭載されていて、30倍、700倍までの選択ができるように なっている。デジタルズームは基本的に画質劣化の原因になるので、よほどの場合でない限りはおすすめできない。たのハイエンド機を見て行くと、キヤノン iVIS HF S10が光学10倍、サンヨー Xacti DMX-HD2000も光学10倍、そしてソニー Handycam HDR-XR520V/500Vが12倍となっている。どうしてもこれらよりも高倍率のズームレンズが必要だ、というのであればビクター Everio GZ-HD300という手がある。GZ-HD300は光学20倍のズームレンズを搭載している。

ズームの比較
Wide端 6倍 ズーム 12倍 ズーム

フォーカス (7.0)

ビデオカメラが小型化され、結果としてマニュアル操作もいろいろな方法が編み出された。しかしその全てが使い良いかというと、やはりそれぞれに一長 一短はつきものだ。その中でもフォーカスをマニュアルで操作するのは、撮影そのものの要のようなもので、非常に大切。ジョイスティックを使用する方法もあ ればタッチスクリーンでフォーカスするモデルもある。しかし、直感的にフォーカスを合わせる、という操作感を追求して行くと、TM300に搭載されている マルチマニュアルリングの存在は実にありがたい。一般家庭用のビデオカメラでは、これ以外にはあり得ないと感じさせるくらいの説得力がある。

レンズを囲むマルチマニュアルリング

マルチマニュアルリングは2008年のモデルから登場しており、抜群な操作感は実に見事だ。しかし、この記事がレビューである以上どうしても難癖を つけなければいけないのだとしたら、レンズに向かって左側にある内蔵フラッシュがリングをコントロールする指をブロックしてしまう、という点。

ソ ニーとキヤノンのハイエンド機は、マニュアル操作にダイヤルを使う方法をとっている。このダイヤルの操作感も素晴らしく、人によってはリングよりも小さな ダイヤルの方が良いという人もいるだろう。キヤノン iVIS HF S10の大きな魅力は、このマニュアルダイヤルのほかに、多彩なフォーカスアシスト機能が搭載されていることだ。拡大表示の他に、普通は業務用のビデオカ メラにしか搭載されていないピーキング機能も搭載されている。パナソニック HDC-TM300のフォーカスアシスト機能は画面中央の拡大表示機能が搭載されている。
露出調整
-5 〜 +5 (11段階)
絞り調整
f/1.8 (open), f/2.0, f/2.4, f/2.8, f/3.3, f/4.0, f/4.8, f/5.6, f/6.8, f/8.0, f/9.6, f/11, f/14, f/16
シャッタースピード
オート/マニュアルモード (60i ):
1/60, 1/100, 1/120, 1/180, 1/250, 1/350, 1/500, 1/750, 1/1000, 1/1500, 1/2000, 1/3000, 1/4000, 1/8000, (オートスローシャッター機能で1/30)

デジタルシネマモード(24p):
1/48, 1/100, 1/120, 1/180, 1/250, 1/350, 1/500, 1/750, 1/1000, 1/1500, 1/2000, 1/3000, 1/4000, 1/8000, (オートスローシャッター機能で1/24)
ホワイトバランス調整

オート、晴れ、曇り、屋内1、屋内2、蛍光灯、セット(マニュアル設定)

ゲイン調整
0dB, 3dB, 6dB, 9dB, 12dB, 15dB, 18dB(目盛りの中間値も含む)

露出 (6.6)

露出調整は、パナソニックのビデオカメラの豊富なマニュアル機能の中では、最もピンとこない調整機能ナンバーワンかもしれない。メニューの中の奥深 いところに潜んでいるからだ。しかも色の濃さ、シャープネスとともに画質調整機能のうちのひとつとなっている。ひょっとすると、露出調整はマニュアル操作 される頻度が少ないのだろうか。

露出調整は「明るさ」の項目で調節されるのだが、−5〜+5までの11段階に設定することが可能だ。ただ、画質調整機能の一部であるため、輝度表示やヒストグラムを表示しながらの調整をすることはできない。

絞り (9.5)

パナソニック HDC-TM300は、絞り調整とゲインコントロールを組み合わせた「アイリス」機能が特徴的だ。タッチパネル上でf/1.8〜f/16にいたるまでの約 30段階1/2ステップごとに絞り値を設定することが可能となっている。絞りが開放になると、ゲインを増幅することができるようになり、撮影状況に合わせ て画面の明るさを調整することが可能になる。

ヒストグラムや輝度表示機能が同時に使えるので、正確に明るさを設定することができる。

タッチパネル操作はシンプルで、その点では問題は全く感じられないのだが、マルチマニュアルリングでも絞り調整ができれば良かったと思う。2008年のモ デルではリングを使った操作は単純にボタン操作でフォーカス、ズーム、ホワイトバランス、シャッタースピード、アイリスを選んで使うことができたのだが、 2009年モデルは液晶パネルを閉じ、ビューファインダーを使わない限りは、これらのマニュアル調整機能をレンズリングで操作することはできない。液晶モ ニターを使う場合はフォーカスとズーム操作のみとなる。


シャッタースピード (10.0)

アイリスの場合と同様に、シャッタースピードもビューファインダーを使って撮影する場合はマルチマニュアルリングで操作することができる。もちろん タッチパネル操作も可能だ。シャッタースピードの範囲は広くとられており、60iフレームレートで撮影する場合は合計14段階のシャッタースピードが用意 されている。フレームレート24pのデジタルシネマモードで撮影すると、最も遅いシャッタースピードは1/60秒ではなく、1/48秒となる。オートス ローシャッター機能を使った場合では、最も遅いシャッタースピードは60iフレームレートの場合は1/60秒、24pの場合は1/24秒となる。

ホワイトバランス (7.75)

パナソニック HDC-TM300のホワイトバランスプリセットは次のとおり:

オート、晴れ、曇り、屋内1、屋内2、蛍光灯、セット(マニュアル設定)

晴れ、曇りの屋外光プリセットはなかなか正確な発色になるが、オート設定でもかなりいい。時と場合によってはこちらの方が良いかもしれない。屋内1、2ははたして白熱灯か、そしてハロゲンかは、プリセットのネームを見ただけでは不明。

特別な場合を除き、マニュアルでホワイトバランスを設定すると、最も正確な色合いで撮影することが可能だ。実はそれほど難しくはないので、覚えてお いて損はない。前述のとおり、TM300の場合はオートでもかなり正確な色合いが望めるので、時間のある時にオート設定とマニュアル設定の違いをテストし てみると良いと思う。意外にオートでも充分な場合があるからだ。ホワイトバランスの機能では、ソニー Handycam HDR-XR520V/500Vにはホワイトバランスをシフトする機能が搭載されており、興味深い。

ホワイトバランスもまた、液晶パネルを閉じてビューファインダーを使う場合、マニュアルリングで設定することが可能になる。

ゲイン (4.0)

パナソニックはいまだに民生機にゲインコントロール機能を搭載する数少ないメーカーのひとつで、TM300にもその伝統は受け継がれている。ゲイン コントロールは単純にシャッタースピードと絞り値の組み合わせだけでは適正露出が得られない場合、電気的に露出を増幅させることができる機能だ。ただ、 TM300の場合、絞りと連動する「アイリス」機能の一部として働くようになっており、独立した機能ではない。絞り値を開放のf1.8にした場合にのみゲ インの増幅が可能となる。

ゲインレベルは0dB〜18dBまで1/2ステップごとに設定できるようになっている。

もちろん業務用のビデオカメラに比較すると、それほど自由にゲインコントロールができるわけではないが、民生機としてはやはり価値を認めざるを得な いところだ。たのビデオカメラでは、キヤノンがAGC(Auto Gain Controlの略)リミット機能を搭載しており、普段は自動的にゲインを増幅するAGCの増幅値を制限する。ビクターもAGC On/Off機能を搭載している。

前述のように、「アイリス」機能は液晶パネルを閉じてビューファインダー使用の場合は、マニュアルリングで操作することが可能だ。


色/画質調整 (7.5)

露出調整をするためにメニューのあちこちを見て回るうちに、画質調整機能を発見する。「色の濃さ」、「シャープネス」が露出調整機能である「明る さ」とともにリストアップされていて、それぞれ−5〜+5まで11段階に設定可能となっている。映像にそれほど大きな変化は見せないが、キヤノン機に搭載 された同様な機能に比べると、TM300の変化の範囲は大きくとられている。そのかわりTM300には画質調整機能としてのコントラスト調整機能はない。

パナソニック HDC-TM300 色の濃さとシャープネス調整機能
3000 lux 等倍画像
オート
色の濃さ
-5
色の濃さ
+5
シャープネス
-5
シャープネス
 +5

HDC-TM300にはこの他に美肌モード、デジタルシネマカラーという2008年モデルでデビューしたモードも搭載されている。美肌モードは推して知る べしというところだが、デジタルシネマカラーは、いわゆるx.v.Colorのこと。2008年モデルではデジタルシネマモードに組み込まれていたモード だったが、今年のモデルはそれを進化させ、独立した機能となっている。

画質調整機能 内容
美肌モード ポートレート撮影の場合に肌をソフトに見せるモード
デジタルシネマ
カラー
x.v.Colorという人間の目に近くこれまでよりも広い色域を記録する規格
再生はこの規格に対応したテレビでなければ効果はない
シャープネス
映像のシャープさをコントロールする機能
色の濃さ 映像の色の濃さを好みに調整する機能


その他のマニュアル調整 (5.0)

機能
内容
テレマクロ 被写体に接近して背景をぼかす表現で撮影することができる機能
約60cmまで近付いて撮影可能
ガイドライン 映像の水平を確かめながら構図を決定する目安になるライン
水平ラインと格子パターンが用意されている
ゼブラ 露出過多部分に白黒の縞模様を表示するプロ向けの露出調整機能
輝度表示 画面中央の輝度レベルを%で表示する機能
ヒストグラム表示 横軸で明るさを現し、縦軸でその明るさの画素数を示したグラフ

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