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パナソニック (Panasonic) (パナソニック) HDC-SD9

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スペックと評点
機種比較
パナソニックHDC-SD5

パナソニックHDC−SD5は短命機種といえるだろう。2007年7月にリリースされたが、翌年1月には後継機種がリリースされたのだ。この2世代目の AVCHDビデオカメラがパナソニックが求めていたものではなかったということかもしれない。しかし、HD5において、1920x1080フルハイビジョ ン録画、改良された手ブレ補正、初代より小型化したサイズなど、多くの興味深い改良点が盛り込まれていた。

この傾向は引き継がれ、HDC-SD9では、いく つかの機能にはさらに改良が加えられたが、除かれた機能もある。更なる省サイズ設計と軽量化がはかられ、いくつかの外部コントロールは犠牲にされ、風水に でも従ったかのような配置になってしまった。HDC-SD9の十字キーは液晶対面部にあるため、操作性が悪くなってしまった。HDC-SD5の十字キー は、パナソニックの栄えある歴代機種同様、背面にある。また、HDC-SD5のバッテリーが閉じたデザインであるのに対して、HDC-SD9ではバッテ リーがオープンなのを見せびらかすかのようなデザインになった。HDC-SD9では1920 x 1080フル録画は引き継がれ、最大ビットレートが13Mbpsから17Mbpsに増加された。

HDC-SD9には24pデジタルシネマモードがあるが、どれほど意味があるかは疑わしい。xvYCC規格の最新のハイビジョンテレビでしかこの色 規格を見ることができない。さらに、24pは理想的な照度でしかきれいに撮影できないし、デジタルシネマカラーを使わずに24pで撮影する方法がない。こ のようなことにも関わらず、我々はHDC-SD9を買って、いくらかの予算を節約することをおすすめする。

ソニー HDR-CX7

パナソニックが一連のAVCHDビデオカメラモデルをどんどん発表している間、ソニーは昨年夏にリリースされた一つのモデルしか生産してこなかった。 Memory Stick PROデュオ記録型のHDR-CX7は、黒光りする塗装に、スポーティで未来的な構造をもつステルス戦闘機のようだ。HDR-CX7には3.2メガピクセ ル1/2.9型CMOSセンサーが搭載されていて、このセンサーは明るい場所ではまるで星のようにすばらしいが、暗い場所では冴えない。HDR-CX7は 手にはしっくりなじむが、HDC-SD9のような充実したマニュアル操作は搭載されておらず、ソニー特有のタッチパネルインターフェースで操作しなければ ならない。ただし、HDR-CX7にはホットシューと、ドッキングステーションがついている。これも難しいところで、最終的にはブランドの好みによるだろ うが、HDC-SD9のほうがかなり安いことをお忘れなく。

キヤノンHF10
ちょうど今、キヤノンHF10を実験しているところだ。CESでの発表以来ずっと、キヤノンHF10がどのような性能の機種なのか知りたいと待ち望んでき たはずだ。実験が終わって結果がわかるまでは見聞きしたことを基に判断しているが、キヤノンHF10は間違いないく、HDC-SD9の直接のライバルで、 すでにHF10がややリードを奪っているようだ。HF10は総画素数3.3メガピクセル1/3.2型CMOSセンサーを搭載している。本体にはマイク端 子、ヘッドホン端子、ホットアクセサリーシューが付いており、1080/60i、1080/30P、1080/24Pで撮影ができる。既にHDC-SD9 はびくびくしているだろうが、公式な見解は来週中に発表しよう。

パナソニックHDC-HS9

HDC−HS9はHDC-SD9に60GBHDDを搭載したものである。同時期に発表された、兄弟機種のSD9との違いはHDDを搭載しているかいないか だけで、マニュアル操作、十字キーのデザインなど全く同じ性能が期待できるだろう。HDC−HS9のほうが大きい分持ちやすい。SDHCよりも多くの容量 が必要で、それ以外はHDC-SD9と同じものが欲しいならHS9を買うべきだろう。

誰に向いているか
初心者
精巧なオーディオ操作、マニュアル操作、そして多くの高機能オプションを考えると、HDC-SD9はお手軽ビデオカメラランキングでトップではない。メ ニューはシンプルだが、それをナビゲートする十字キーはひどい。これはユーザーを成長させるビデオカメラでもある。

低予算消費者
HDC-SD9は市場で最安値のフルハイビジョンビデオカメラだ。初代のHDC-SD1と比べたらすばらしい掘り出し物だ。

静止画/ビデオカメラハイブリッド
静止画機能は制限され、1920 x 1080しか撮れない。ソニーとキヤノンのモデルの静止画は、解像度が高く、もっと高機能なオプションが用意され、満足させてくれるに違いない。

ガジェットフリーク
ガジェットフリークはHDC-SD9の超小型設計に卒倒し、全国の家電量販店で世界最小のフルハイビジョンビデオカメラの栄冠に酔いしれるはず。

マニュアルコントロールフリーク

これはパナソニックの得意分野で、フォーカス、露出、白バランス、シャッタースピード、ゲインなど基本的なニーズに応えなかったことはない。しかし今年の HDVベストモデルのキヤノンHV30とソニーHDR-HC9はどちらもさらに幅広い機能群を提供している。

プロ/上級者
HDC-SD9の動画性能とAVCHD圧縮性能、互換性を考えると、プロはどれか別の機種をあたらなければならないだろう。

総論
パナソ ニックが二つの 相反する方向性を同時に極めようとしなければ、パナソニックHDC−SD9は完璧なAVCHDビデオカメラに近づくことができたかも しれない。世界最小のタイトルに固執する一方で、同時に、より高いビットレートでより高いAVCHD圧縮という、高性能ビデオカメラへの望みをかなえよう としている。パナソニックは両方を獲得したが、犠牲を払って得た勝利のようで、ターゲットにしていた市場のニーズの半分ずつしかみたしていないのではない だろうか。


携帯性を必要とする初心者にはいい。彼らはSD9を愛するにちがいない。しかし、一方では、品質の改良を声高に要求し、また、とびきり操作がしやすいフル 機能のビデオカメラを要求する人々もいるのである。結果ははじめから出ている。ビデオカメラをこんなに小さくするにはボタン類は不便な場所に移さざるをえ ないのだ。まさしく、これがHDC-SD9で起こったことだ。かつてパナソニックの操作性は非常に良かったが、このモデルは文字通り苦痛を伴う十字キーが 液晶対面部についたモデルになってしまった。

我々は、第3世代のAVCHDビデオカメラが、ついにHDVの画質に匹敵するものだと願っていた。HDC-SD9は現在の段階で最高のAVCHD圧 縮性能を誇るが、それでも悲しいことにこの願いは実現していない。何かが画面を横切ったときに、前の世代ほどではないにしろ、このビデオカメラでもまだわ ずかにゴーストが発生する。圧縮ブロックノイズがあきらかに目立ち、まだまだ今年最高のHDVビデオカメラよりその程度は強い。SD9の最大の競合機種と して控えているキヤノンHF10が次のレビューに登場するが、キヤノンは再び最高のビデオを作ろうとしているようだ。ソニーだって忘れてはならない。ソ ニーは古くなってきたHDR−CX7をもうすぐ交替させるだろう。もう少しの間は、サイズを武器に、パナソニックが世界最小のAVCHDとして君臨してい ることができるであろうが、小型化が全ての撮影者のニーズに応えているわけではないはずだ。

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