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パナソニック (Panasonic) (パナソニック) HDC-SD100

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圧縮フォーマット
パナソニック (Panasonic) (パナソニック) HDC-SD100
パート 1

動画性能 (9.5)
パナソニックHDC-SD100とHDC-HS100の内部をみると、これまでのパナソニックの機種と大きく違う点がある。最大の相違点は何といっても パ ナソニックがハイビジョンビデオカメラにCMOSセンサーを採用した点だろう。これまでの3CCDがついに3CMOSに取って代わった。パナソニックによ ると、CMOS採用によって解像度は約30%向上し、コントラストも20%向上するという。またプロセッサ自体も変わり、入力レベルは300%の向上を見 ており、白とびを軽減しシャドーディテールの描写力を強化した。

 パナソニックHDC-SD100は、ラボ内のスタジオで3000 lux の照度でDSC Labs Chroma DuMonde color chart を使ってテストしてみた。結果としては、HDC-HS100と変わらないもので、これは内蔵HDD以外に両機の違いはないので別に驚くことは ない。ただ、センサーがCCDからCMOSに換わったにもかかわらず、HDC-SD100の発色はHDC-SD9に近い。

Sony HDR-CX12  3000 lux  オート撮影

Canon HF11  3000 lux  オート撮影

Panasonic (パナソニック) HDC-SD100 
3000 lux  オート撮影

 発色はSD9のように彩度が強めに設定されている。これは初心者層には受けるだろうが、パナソニックがHDC- SD100 で狙う上級者層はもっと色精度の高さを求めるのではないか。HDC-SD100のライバル機種は、より自然な発色に設定しているので、惜しいところだ。例 えばソニー HDR-CX12はいくらか彩度が強いけれど、基本的な色精度は保っている。キヤノンHF11は色精度が高く、さらに彩度を抑えるシネマモー ドなどの設定で色精度を上げることもできる。

HDC- SD100にはメニュー操作で彩度をコントロールする機能があり、濃いめの発色を好まない人は設定を変えることが出来る。しかし、正確な発色を得るのにわ ざわざメニュー設定を変えなければならないというのは不便だ。しかも色のコントロールにも余裕が無くなってしまう。マニュアルでホワイトバランスを設定す ると、より自然な発色を見せる色もあるが、逆にそうはならない色もある。特に白色はうまく出ない。一口で言ってしまえば、正確な発色を得るのは難しいとい うことだろう。

残念ながらこの強めな彩度はこれだけではない。デジタルシネマカラー機能を使うと、さらに濃い発色になる。このあたりは実はちょっと不思議なところだ。 とい うのはデジタルシネマカラーはパナソニックがxvYCC規格で撮影するための設定なのだが、ソニーやビクターのビデオカメラはxvYCC規格に設定しても 彩度に変化は無い。そしてxvYCC規格に対応したテレビで再生しなければ、不要なxvYCC規格のデータは無視されるだけのはずだ。ところがパナソニッ クのデジタルシネマモードはさらに彩度を上げるのだ。だからメニュー操作で彩度を低く設定しても結局不自然な発色になるわけだ。

この強い彩度というポイントもこれだけなら目をつぶることが出来るが、HDC- SD100の24pで撮影する機能を使いたくても、そのためにはデジタルシネマカラー機能を使わなければならないのは辛いところだ。基本的に、明るい光の 中で撮 影するのでなければ、24pモードはあまりお勧めできない。


Panasonic (パナソニック) HDC-SD100、3000 lux
24pデジタルシネマモード

3000 lux 24pデジタルシネマモード


一方、解像度やノイズレベルでは向上が見られる。パナソニックによれば解像度は30%上がったということになっているが、確かに目で見る限りでは画像は シャープになった。また、パナソニックによるとセンサーがCMOSになった事でコントラストも20%向上したという。それは確かにそうかもしれないが、コ ントラストの強い部分ではオーバーシャープニングが見られた。

キヤノンHF11、ソニーHDR-CX12はパナソニックHDC- SD100よりもシャープな画像だが、特に驚く事ではない。キヤノンもソニーもそのCMOSセンサーはひとつだがサイズは大きい。パナソニックのCMOS センサーは3基搭載しているが、サイズは小さいからだ。しかし、ノイズレベルを見るとキヤノンもソニーもパナソニックより多く、3CMOSがパナソニック HDC- SD100に貢献しているのがわかる。




パナソニックHDC-SD100 キヤノンHF11
ソニーHDR-CX12

実際に外で撮影してみると、ラボでテストされた時点に感じたとおりの結果となった。一番解りやすいのは彩度で、濃い発色が目につく。もちろんこれは多く の人に喜ばれるに違いないと思うが、自然な発色にこだわるマニアにはうけないのではないか。
発色に関してはさておいて、パナソニックHDC-SD100の動画は非常に良い画質だ。解像力も申し分なく、ハイライト、シャドーのディテールも非常に 良く描写する。

難しい状況での撮影になると、画像の粒子の粗さが随分気になった。子供の学芸会だとか、曇り空の下での運動会だとか、そして結婚式場などが最もふつうに ビデオカメラを持ち出す機会のはずだ。ラボでテストしたノイズレベルの数字はかなりいいものなので、この粒子の粗さは圧縮ノイズかもしれない。

24pデジタルシネマモードにして撮影するとますます粒子が荒くなり、濃い発色の傾向もさらに強くなる。なのでいわゆる「アート」っぽく撮りたいという ような場合以外にはあまりお勧めできない。

ほとんど多くの人にとってはパナソニックHDC-SD100の動画画質は充分すぎるほど、と言っても良いのではないか。ただ目の肥えたマニアにとっては 発色の濃さや粒子の粗さが気になるかもしれない。

動画解像度 (18.0)
パナソニックHDC-SD100の解像度テストは、明るい均一な照明を使用して、DSC Labsの動画解像度チャートを撮影、録画された映像をハイビジョンモニターで再生した。テストの結果ではHDR-TG1の水平解像度、垂直解像度ともに 600 lw/phであった。パナソニックHDC-HS100と全く同じ数値である。驚いたのはHDC-SD9と同じ数値でもある、という点。

 この結果は悪いものでは決してないが、キヤノンやソニーに比べると、ややシャープさに欠ける。

低照度性能 (5.40)
パナソニックHDC-SD100の低照度テストは3段階に分けて行われた。
まず60lux と 15lux の照度で DSC Labs のChroma DuMonde チャートを撮影、その結果を我々がこれまで行ってきた膨大なテスト記録と比較する。

 60 luxの照度ではあまりぱっとしない。SD9よりはまし、といったところ。彩度が強いものの発色も良好で オートホワイトバランスもこれまでのパナソニッ クから見ると大きな前進が見られる。CMOSの採用が功を奏してノイズの低減に貢献しているのも見逃せないポイントだ。撮影結果を肉眼で見ると、他社のビ デオカメラに比較しても、かなりノイズが抑えられているのがわかる。


パナソニックHDC-SD100 60 lux オート


パナソニックHDC-SD9 60 lux オート

民生用のビデオカメラではパナソニックだけが唯一、マニュアルでゲインの操作が出来るので、低照度でゲインを上げてやるとどうなるか見てみた。オート モードでは絞りが開放になり、ゲインは+15dBまで上がった。マニュアルで+18dBまで上げてみたが、これではあまりにも明るすぎという結果となっ た。つまりオートモードで撮影する場合には適切な調整がされている、ということだ。明るい光源の無い場所で撮影する場合には有効だろう。

パナソニックHDC-SD100 60 lux ゲイン=+18dB

24pデジタルシネマで撮影すると、シャッター速度が1/48秒になりさらに広い帯域の色が拾える。残念ながらデジタルシネマカラー機能はただでさえ発 色が濃い目のHDC-SD100をさらに強調するので色合いが不自然に感じられる。デジタルシネマカラー機能を切って24p撮影が出来たらちょうどいい具 合になるのだが、と悔しいところだ。ただ、光量の低い状況での24p撮影は結構ひどい。画像が尾を引いたり、がたついたりするのだ。


パナソニックHDC-SD100 60 lux  24pデジタルシネマモード

パナソニックは競合機のどれよりも低いノイズレベルだが、画像のシャープさや色の保持という点では競合機に引けをとっている。しかしキヤノンHF11の ほうが肉眼ではHDC-SD100よりもノイズが少なく見えるというのは、ちょっと驚きだ。やはり画像のシャープさがどれほど大切なのかを物語っている。

  15 lux の照度ではHDC-SD100は色の違いを保持するだけではなく、画像が明るくはっきりしている。HDC-SD9よりもはるかに良い結果となった。

パナソニックHDC-SD100 15 lux オート


パナソニックHDC-SD9 15 lux オート

  パナソニックHDC-SD100も、そしてHDC-HS100も3CMOSを採用しているが、センサー自体は小型だ。このクラスの他のビデオカメラ、ソ ニー、キヤノン、ビクターは1基だけのCMOSを採用している。そしてこれらのビデオカメラを15 luxで撮影した動画は皆パナソニック機よりも明るく、ノイズが少ない。

例によってパナソニックHDC-SD100を15 luxの照度で24pデジタルシネマモードにして撮影すると、かなり濃い発色になる。

パナソニックHDC-SD100 15 lux 24pデジタルシネマ

次の段階のテストでは、色精度、ノイズ、そして低照度での彩度を調べる。60lux の均等な照明で X-Rite Color Checker チャートを撮影、 Imatest というソフトで結果を測定する。結果としてパナソニックHDC-SD100の色誤差は11.1で、SD9とほぼ同じだった。3CMOSの採用は色精度を上 げるのに効果があるはずだが、色誤差の数字を見る限りでは向上は見られず、強すぎる彩度という問題を含めて、これはパナソニックのプロセッサの特徴なのか もしれない。強い彩度は一般の人の目には濃い発色なので、好む人もいるだろうが、正確な発色とは言いがたい。

しかしその反面、パナソニックHDC-SD100のノイズが低いのはいい事だ。0.738%という結果はキヤノンHF11よりも良好な数字である。とこ ろがSD9のほうが0.645%とさらに低い数字なのは少々驚きである。
彩度は69.42%と思わしくなく、やはり彩度で今までで最も成績の良くないソニーHDR-CX12とどっこいどっこい。3CMOSはノイズを抑えるの に役立っているが、プロセッサのせいで色の保持、色精度、彩度が全く振るわない。

 最終段階のテストでは低照度の感度を測定した。カメラを波形モニターに繋いでDSC Labs Chroma DuMondeカラーチャートを撮影した。カメラが最大露出50 IRE に達した時点での数値を測定する。

 結果はHDC-SD100が最大露出50 IRE に達したポイントは13 luxだった。やはりCCDからCMOSへの移行が良い結果をもたらしたのだろう。

 低照度性能のテストを総括すれば、パナソニックHDC-SD100は暗い状態での撮影にはあまり向いていないということが言える。SD9やその下 のクラスのビデオカメラよりは良いというものの、同クラスのビデオカメラではHDC-SD100よりも良い性能のカメラがある。ノイズレベルでは成績が良 かったものの、低照度撮影では振るわない。

手ブレ補正(7.19)
パナソニックHDC-SD100には光学式の手ブレ補正機能 (O.I.S.) が搭載されている。パナソニックのビデオカメラは手ブレ補正機能ではいつも好成績を挙げているがHDC-SD100もその例には漏れない。この光学式手ブ レ補正装置は昨年パナソニックが開発したもので、SD9にも搭載されている。

 テストは手ブレ発生装置を使い、まず通常の手ブレを想定したスピード1では66.7%、走行中の車の揺れを想定したスピード2では87.5%とい う数値でブレを抑えることがわかった。

 HDC-SD9のテスト結果はスピード1が87.5%、スピード2が93.3%と、HDC-SD100よりもいい結果が出ているが、HDC- SD100 自体はこのクラスでは平均的な数字だといえる。

 

広角レンズ性能 (10.0)
広角レンズの画角は手ブレ補正機能を切った状態で垂直レーザー光を撮影、モニターを使って計測した。 
パナソニックHDC-SD100の最大画角は50度で、平均的な数字。


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