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09.再生機能と接続機能
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10.音声 & その他の機能
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11.ソニーHDR-XR500V 比較
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12.キヤノンiVIS HF S10 比較
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13.サンヨーXacti DMX-HD2000 比較
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14.総括
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15.スペックと評価
パナソニック (Panasonic) (パナソニック) HDC-HS300

使用感の概要
• マニュアルリングは精確な操作感
• おまかせiAは初心者には非常に使いやすい優秀な機能
• オートとマニュアルの中間のようなモードがない
• ビューファインダーはのばすことはできるが、仰角を変えることはできない
使いやすさ (6.0)
パナソニックHDC-HS300は初心者が手にしても、決して怖くはならない。電源を入れてビデオカメラを起動するとオートモードで、ややこしいマニュア ル操作やその他の機能が省かれているので、全く安心して撮影できるというわけだ。おまかせiAモードにすると、さらに一段進化したオート機能となり、カメ ラが自動的に顔検出、コントラストの補正や逆光補正、シーンモードの選択などさまざまな機能をこなしてくれ、初心者には全く親切なオートモードとなる。そ して、このおまかせiAモードでも普通のオートモードでも「追っかけフォーカス」機能を使うことができ、実に使いやすいビデオカメラとなっている。
これらの素晴らしいテクノロジーが惜しみなく使われているパナソニックHDC-HS300だが、悲しいかなこれらの機能は初心者のみを対象にしてい るため、簡単なマニュアル操作をするだけでも、まるっきり使えなくなるのである。つまりホワイトバランスをマニュアルで設定したいばあい、それだけのため に追っかけフォーカスも、おまかせiA機能も使えなくなり、完全なマニュアル操作のみとなってしまう。ここまで完璧にオート機能とマニュアル機能を分離し てしまうこともないのではないだろうかと思う。追っかけフォーカスなど、せっかくタッチスクリーン採用に移行した甲斐のある素晴らしい機能だというのに。
というわけで、マニュアル操作はこだわりのマニュアル派にはうれしいに違いないが、やがてはマニュアル操作を覚えたい、という人たちに二の足を踏ま せることになりはしないだろうかと思う。だから、そういう人たちにはソニーHDR-XR500Vが向いているかもしれない。しかしその反面「インフォメー ション表示」のようにメニュー操作をする際に、サブメニューや設定項目の説明、設定確認のメッセージを表示する機能もあり、初心者でも理解しやすい配慮が なされていたりする。トップメニューとクイックメニューでこのメッセージが表示されるが、ファンクションメニューでは表示されない。
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| インフォメーション表示は画面下の中央 |
この他に撮影アシストという機能もあり、この機能を使うと、撮影のアドバイスが表示されることになっている。例えば撮影中にカメラのパンが早すぎた場合など、その旨の注意が表示される。
使用感 (6.75)
パナソニックHDC-HS300を手にしてみると、最近のビデオカメラとしてはやや大きめであるのがわかる。かといって際立って大きいというわけではな く、ハイエンド機としてマニュアル撮影機能を充実させるとこのような大きさになるだろう、というサイズ。カメラの右側にHDDが内蔵されているので、それ は手にややしっくりこない感がある。しかし持ちにくいということでは決してない。右手で操作されるボタン類も無理なく指が届く位置にあり、ズーム、録画開 始ボタン、モードダイヤルいずれも簡単に操作することができる。
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| カメラの右側は120GB内蔵HDD |
パナソニックHDC-HS300をマニュアルで操作する際に、その最も重要な役目を果たすのはマニュアルリングだ。充分な大きさで扱いやすく、操作感もス ムーズで申し分なしだ。ただ、スムーズすぎて正確な設定をするには注意が必要な場合も無きにしもあらずだ。また、液晶画面を使って撮影する場合はフォーカ スかズームしか操作できないという問題もある。ビューファインダーを使って撮影する場合は、マニュアルリングでフォーカス、絞り、シャッタースピード、ホ ワイトバランス、アイリスを調節することができる。基本的に液晶画面を使う場合はタッチスクリーンで操作する方針のようで、なぜ、マニュアルリングのよう に非常に使い勝手の良い機能を使わないのかは不明だ。しかし、非常に素晴らしい操作感であることに変わりはなく、キヤノンiVIS HF S10やソニーHDR-XR500Vに搭載されているカスタムダイヤルよりも使いやすい。
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| 操作感抜群のマニュアルリング |
マニュアル操作の方はマニュアルリングで非常に操作しやすいが、オート機能の方も見逃すことはできない。こちらは液晶画面でタッチスクリーン操作が 中心となり、指で触れるだけの操作は簡単ではあるが、画面表示で混雑して画面が見にくくなるだけでなく、画面の表面も指紋だらけになる。
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| ビューファインダーは伸縮するが 仰角を変えることはできない |
パナソニックHDC-HS300の操作ボタン類はあまり良いデザインではない。一番良くないのは液晶パネルの下に並んでいるボタン類で、強く押さなければ ならず、使いにくい。おまかせiAボタンもPre-Recボタンも小さくて押しにくい。手ブレ補正のボタンは液晶パネル収納面にあり、すぐには見つけにく い。カメラの前方にあるマニュアル撮影モードのボタンは良い方だが、液晶パネルを開けると液晶パネルが邪魔になって使いにくい。
手ブレ補正 (9.41)
HDC-HS300の手ブレ補正機能は光学式(O.I.S.)で、テストでは小さなブレ、大きなブレ両方のテストで良好な結果を得る事ができた。小さなブレのテストでは、補正値は60%という結果。大きなブレのテストでは、補正値は71%という素晴らしい結果だった。このクラスのビデオカメラとしても優秀な性能だ。 (手ブレ補正テストの詳細)
面白い事に、HS300の兄弟機であるTM300よりもかなり優秀な結果となった。おそらくはHS300の重量が、TM300よりも重い事が関係していると思われる。比較テスト機の中ではソニー Handycam HDR-XR500Vが最も優秀な補正値を持っている。サンヨーXacti DMX-HD2000の電子式手ブレ補正機能の結果は、HS300には全く及ばず、また、キヤノン iVIS HF S10もあまりいい結果ではなかったが、Xactiよりはかなり良好だった。携帯性 (5.25)
パナソニックHDC-HS300のサイズは内蔵HDDハイエンド機としては平均的な大きさで、HDC-TM300よりも約100g以上重い。これはTM- 300が内蔵フラッシュメモリに記録するからで、HDDがどれほどのスペースを必要とするかを物語るものだ。しかし長い目で見ると、大容量内蔵HDDビデ オカメラは携帯性に貢献しているといえる。何といっても予備のメモリカードを持って歩く必要もないし、動画をいつもバックアップする必要もないからだ。
パナソニックHDC-HS300は、どこから見てもポケットに入れて持ち歩くカメラではないことは確かだが、特に大型のビデオカメラでもないので、 小さなカメラバッグがあれば充分に事足りるだろう。キヤノンiVIS HF S10も、ソニーHDR-XR500VもパナソニックHDC-HS300とほぼ同じ大きさで、もっと小型軽量を望むのであればサンヨーXacti DMX-HD2000が良いだろう。重量もたったの311gだし、ボディもコンパクトだ。
| 重量と寸法 | |
| 重量 | 520g(バッテリー込み) |
| 寸法 | 73 x 70 x 141mm |
バッテリー使用時間 (5.1)
パナソニックHDC-HS300に同梱されているバッテリーは102分19秒持続した。つまり1時間42分19秒だ。ハイビジョンビデオカメラとしてはご く平均的な持続時間だといえる。キヤノンiVIS HF S10、ソニーHDR-XR500Vよりもわずかに長持ち、というところだが、たいした違いではない。比較テスト機の中ではサンヨーXacti DMX-HD2000を除いた他の3機はバッテリーが外付けされるので、より大容量のバッテリーを使うことが可能だ。
(バッテリー使用時間テストの詳細)
| バッテリー使用時間の比較 |
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パナソニックHDC-HS300のDC入力端子はバッテリー装着面にあり、DC電源を使いたい場合はバッテリーを取り外さなければならないという煩わしい 一面がある。ということはバッテリーからDC電源に切り替えたい場合、必ず電源が完全に切れる状態になるわけで、撮影中であればその間の映像は切れてしま う。もちろんこれが問題にならない人もいるには違いないが、これを不便に感じる人も少なからずいるだろうと思う。
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| DC入力端子は バッテリー装着面に |
液晶画面とビューファインダー (9.0)
パナソニックHDC-HS300にはうれしいことに、液晶画面だけではなく0.44型のビューファインダーも搭載されている。ほとんどの人が液晶画面を 使って撮影するだろうが、ビューファインダーがあるのはとても良いことで、日射しの強い日などには重宝される存在だ。ソニーHDR-XR500Vにも ビューファインダーが搭載されているが、キヤノンiVIS HF S10には搭載されていない。
液晶画面は2.7型で解像度は230,400ピクセルで、平均的なスペックだ。ソニーはより大型の3.2型921,000ピクセルの液晶モニターを搭載している。液晶画面は270度回転させることができ、自分の姿を撮影することができる。
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| 2.7型タッチスクリーンの 液晶画面 |
パナソニックHDC-HS300では、液晶画面の明るさを調節することもできる。パワーLCD でセットアップメニューからA(オート)、+2、+1、0、−1に設定することが可能だ。また、液晶調整機能を使って11段階で明るさの調整することもで き、色レベルの調整もできるようになっている。もちろん、録画された映像に影響することはない。
ビューファインダーはマニュアル派にとってはぜひあってほしいもので、日中の日射しの強い時間帯に撮影する場合など、なくてはならない存在だ。しか しデザインの方を見ると、これは今ひとつ完璧とはいえず、接眼部がゴムではなくプラスチック製なので使いよいとは言い難い。接眼部は伸縮できるデザインだ が、ファインダーの仰角を変えることは残念ながらできない。そして視度調整ができるようになっている。解像度は183,000ピクセルで、ビューファイン ダーの明るさも−16〜+16の間に設定して使用することが可能だ。ビューファインダーを使うにせよ、液晶画面を使うにせよ共通することだが、明るさなど の調整が及ぼす影響はモニター画面だけで、記録される映像が変化するわけではない。
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| 伸縮するビューファインダー |
基本的にほとんどの人が液晶画面をモニターとして使うだろうと思う。ビューファインダーで撮影する場合にアクセスできない機能もかなりある。タッチ スクリーン操作は画面を指紋だらけにするが、これは仕方がない。付属のタッチペンを使うといくらか改善される。画面の表示が混雑するので、OSDデータを 非表示にすることも可能だ。
メニュー (4.0)
パナソニックHDC-HS300のメニューは、いろいろなオプションがありながらも使いやすい。メニュー設定はファンクションメニュー、撮影メニュー、 セットアップメニューに分かれている。ファンクションメニューはカメラの前方にあり、マニュアル撮影をする場合に使われるホワイトバランスや絞り値、 シャッタースピードなどの設定に使われる。オートモードの場合はシーンモード、ワンタッチiA機能のメニューとなる。このボタンがどういう機能を持ってい るかは表記されているわけではないので、あらかじめ覚えておく必要がある。
液晶パネルのメニューボタンを押すとトップメニュー表示となり、そこから撮影設定メニュー、写真設定メニュー、メディア選択メニュー、セットアップメ ニューを選んでいく。撮影設定メニューは動画の記録設定や、動画撮影に関わるすべての設定機能が集まる重要なメニューだ。全部で7ページという長編メ ニューだが、表示も見やすくて簡単に操作できる。撮影設定メニューは動画モードからも静止画モードからもアクセスできるようになっていて、静止画モードか らこのメニューに入ると、動画よりもかなり少ない項目が表示される。しかし、静止画モードからこのメニューに入るのは心理的にややこしく、できれば写真設 定メニューに組み込んでくれた方がわかりやすいという気がする。
写真設定メニューは静止画撮影に関わる機能が集まっている。撮影設定メニューから見ると3ページと短編メニューで、動画モードからも静止画モードからもアクセスできる。メディア選択メニューは記録メディアを内蔵HDDかSD/SDHCカードにするかを決定する。
3つめのセットアップメニューは時計合わせ、液晶調整、カードのフォーマットなどのメニューが集まっている。表示言語やワールドタイム設定もこのメニューの中に組み込まれている。
![]() |
| セットアップメニュー |
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| 動画クイックメニュー | 静止画クイックメニュー |
インフォメーション表示は初心者にとって親切で優しい機能だ。ファンクションメニュー以外のどのメニューでも表示できるようになっていて、メニュー 画面の下中央に'i'のマークが表示され、このボタンを押すとメニュー項目の説明や設定確認のメッセージが表示される。おかげでメニューを設定するのに時 間は取られるが、初心者に取っては非常に便利なありがたい機能だ。ファンクションメニューでこの表示機能があれば、初心者にはマニュアル撮影の学習ができ ることになり、素晴らしい機能になったはずだ。
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