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09.再生機能と接続機能
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10.音声 & その他の機能
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11.ビクター Everio GZ-HM400 比較
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12.パナソニック HDC-TM300 比較
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13.ソニー Handycam HDR-XR500V 比較
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14.総括
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15.スペックと評価
キヤノン (Canon) (Canon (キヤノン)) iVIS HF S11

マニュアル操作概要
• 新たに夜景モードを追加
• デュアルショットというモードが「かんたんモード」とは気がつきにくい
• オート機能はほとんどの状況で柔軟に対応
• マニュアル操作に最適なカスタムダイヤル
• 絞りとシャッター速度は独立して調整することはできない
• 露出とホワイトバランスは平均以上
• 画質調整機能を搭載
• ゼブラ、フォーカスアシスト機能、ピーキング、AGCリミットなど充実のマニュアル撮影機能
オートモード (9.22)
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| デュアルショットという名の オートモード |
取扱説明書を読むのは後回しにして、とにかくすぐに撮影したいのなら、オート設定にすると実に簡単に撮影できる。しかし、このオートモードを探し当 てるのはそう簡単には行かない。キヤノン iVIS HF S11のかんたんモードはデュアルショットモードという難しい響きの名を冠されている。撮影モードダイヤルには緑色のアイコンで示されているのだが、どう もひとつピンと来ないのだ。
しかしデュアルショットモードは、使ってみると実に簡単であることがわかる。複雑なメニューやマニュアル撮影機能は省かれ、カメラ機能はズーム、撮 影、静止画シャッターボタンに限られ、よもや迷うことはない。これが単純すぎるようだったら、普通の動画撮影モードにすれば望みの機能も使えるし、ほとん どの設定はオートのままにして撮影することが可能だ。
キヤノン iVIS HF S11のオート設定はなかなか的確だ。オートフォーカスはHF S10のように2種類用意されている。ひとつは「ハイスピードAF」で、レンズの真下にあるセンサーによってほとんど瞬時に合焦する。もうひとつは従来の オートフォーカス。これもまた素早いフォーカスだが、ハイスピードAFのような瞬間的なフォーカスではなく、もっと自然な感じのフォーカススピードとな る。
オート露出機能は優れており、光の変化にも柔軟に対応してくれる。測光方式は静止画撮影には選択肢があるが、動画ではそれがないのはやや残念。
キヤノン iVIS HF S11には顔検出機能も備えられている。カメラが自動的に画面内の顔を検出し、露出とフォーカスを調整してくれる。この顔検出機能を使って撮影された動画クリップは、あとで再生する場合に顔別に区別/管理することができるという。
ホワイトバランスのプリセットも充分。プリセットではなく、ほとんどの人はオート設定にしておくだろうと思うけれど、幸いなことにキヤノン iVIS HF S11のオートホワイトバランスは非常に良く機能し、ほとんどの光源でかなり的確に設定してくれる。しかし、一番良いのはホワイトバランスをマニュアルで 設定することだ。そんなに難しくはないので覚えておこう。
さらに、オートスローシャッター機能もある。この機能を使うと、カメラは撮影環境の明るさに応じて、自動的にシャッター速度を1/30秒まで落とし て撮影する。スローシャッターなので被写体はブレが大きく、残像が尾を引く映像となる。オートスローシャッター機能を使わない場合、カメラは1/60秒以 下のシャッター速度にはならない。
暗所撮影モード
キヤノン iVIS HF S11には、シーンモードのローライトモードがある。この機能を使うと、シャッター速度は1/2秒まで落ちる。さらに夜景モードも追加され、ゲインを抑えて暗い部分が自然に暗く撮影される。暗所撮影にはさらにビデオライトも内蔵されている。
シーンセレクトモード
キヤノン iVIS HF S11のシーンモードは次のとおり:
ポートレート、スポーツ、スノー、ビーチ、夕焼け、夜景、ローライト、スポットライト、打ち上げ花火
ズーム (6.5)
キヤノン iVIS HF S11のズームレバーはHF S10に装備されていたものと同じだ。指の圧力でズームスピードのコントロールをするには絶好の感触だ。レバーの両端が隆起したかたちになっているので、 指がかかりやすくなっていて、指の力のほんのわずかな違いを伝えやすく、ズームスピードのコントロールには最適。ズームはさらに液晶パネルにも備えられて いるが、ズームスピードは固定されている。
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| 使いやすいズームレバー |
ズームスピードは可変速設定のほかに、固定設定で3種類のスピードが用意されている。スピード1、2、3の設定で、ズームレバー操作だけでなく、液晶パネ ルにあるズームボタンも同時に同じスピードに設定される。このうち最も遅いズームスピードを使うと、ワイド端から望遠端までのズームは約22秒間だが、最 も速いズーム設定では6秒だ。
ズーム比 (3.77)
キヤノン iVIS HF S11のズーム比は10倍で、HF S10と同じ。ズーム比12倍だった昨年モデルHF11から見るとやや物足りなさを感じないでもない。ソニーやパナソニックのフラッグシップ機に比べても、わずかに及ばない。
当然のことながらデジタルズームも搭載されている。0倍、40倍、200倍に設定が可能だ。デジタルズームは画質劣化が甚だしいので、お勧めはできない。特に高解像度が売り物のHDビデオカメラではなおさらだ。
キヤノン iVIS HF S11にはデジタルテレコン機能といって、画面の中央部分を拡大して撮影する機能がある。これは焦点距離を1.7倍にするもので、ちょうどテレコンレンズ と同じ役割を果たす。有効画素数は207万画素となって、ワイド側で1.7倍、望遠側で17倍のズーム比となる。
| ズームの比較 | ||
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| ワイド端 | 5倍 ズーム | 10倍 ズーム |
フォーカス (7.5)
マニュアルフォーカスにはマニュアルリング、マニュアルダイヤル、ジョイスティックなどさまざまな方法があり、キヤノンも従来はジョイスティック でゾーンフォーカスする方式だった。今年のフラッグシップ機はカスタムダイヤルという、ソニー機に搭載されるマニュアルダイヤルと同じ方式が採用された。 マニュアルフォーカスには最適な操作感で全く文句なし、というところ。
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| マニュアルフォーカスに最適な カスタムダイヤル |
ジョイスティックが良いというのであれば、それで操作は可能だが、はたしてカスタムダイヤルよりもジョイスティックを選ぶ人がいるかは疑問。 カスタムダイヤルには5種類の違った機能を割り当てて操作することが可能だ。機能によってはカスタムダイヤルでなくとも良いものもあるが、マニュアル フォーカスには最適な方法だ。
フォーカスアシスト機能は、画面の中央部を拡大表示してフォーカスしやすくする機能で、マニュアルフォーカスにするとフォーカスアシスト表示とな る。HF S10と同様、HF S11にはピーキング機能も搭載されている。この機能は被写体のフォーカスが合った部分の輪郭を色で表示し、正確にフォーカスを合わせる際に大きな助けと なる。いわゆる一般家庭用のビデオカメラでピーキング機能を搭載するのはキヤノンと、 ビクター ぐらいだろう。ピーキングの色は赤、青、黄色の中から選ぶことができ、白黒表示することも可能だ。フォーカスアシスト機能にこのピーキング機能、そしてカスタムダイヤルでのフォーカス操作で、HF S11のマニュアルフォーカス操作は非常に強力な機能となる。
ピーキングを頻繁に利用するのであれば、カスタムダイヤルで操作も可能だが、そうするとマニュアルフォーカスがダイヤル操作できなくなるので、自分に合った使い方を見つけておくのが良いだろう。
| 露出調整 |
| -11〜+11まで23段階 |
| 絞り調整 |
| f/1.8, f/2.0, f/2.4, f/2.8, f/3.4, f/4.0, f/4.8, f/5.6, f/6.7, f/8.0 |
| シャッタースピード |
| シャッター速度優先(60i, PF30) 1/8, 1/15, 1/30, 1/60, 1/100, 1/250, 1/500, 1/1000, 1/2000 シャッター優先(24fps): 1/6, 1/12, 1/24, 1/48, 1/60, 1/100, 1/250, 1/500, 1/1000, 1/2000 |
| ホワイトバランス調整 |
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AWB(オート)、太陽光、日陰、くもり、電球、蛍光灯、蛍光灯 |
| ゲイン調整 |
| AGCリミット:オート、0dB、6dB、12dB、18dB |
露出 (8.3)
キヤノン iVIS HF S11の露出調整は実にシンプルで、カスタムダイヤルで調整することもできるし、ジョイスティックで調整することも可能だ。−11〜+11まで23段階の幅広い設定が可能。
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| シンプル操作の露出調整 |
露出調整機能はシャッター速度や絞り調整機能よりも簡単にアクセスできる場所にあり、独立して調整できないシャッター速度や絞りと連携させることができるので便利だ。
絞り (6.5)
マニュアル派の人たちはどう思うだろうか。HF S11で可能な絞り調整機能は、絞り優先AEモードだけだ。そしてシャッター速度はシャッター速度優先AEモード。つまり、絞り値を変えるとシャッター速 度がオート設定され、シャッター速度を変えると絞りがオート設定となるわけだ。シャッター速度/絞りは独立して設定することはできない。
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| 絞り優先AEモード画面 |
これに対応するために、キヤノンは露出調整機能をアクセスしやすいように設計してあり、さらにAGCリミット機能を使うことで絞り優先 AEに機能的な広がりを持たせている。一眼レフカメラのレンズ鏡胴の絞り値目盛りを思わせる表示は、非常に見やすくて良い。
シャッタースピード (6.6)
絞り調整機能が絞り優先AEモードに限られているのと同様、シャッター速度もシャッター速度優先AEでのみ、シャッター速度調整ができる。シャッ ター速度は幅広いレンジで用意され、低速側では1/8秒(24pでは1/6秒)まで伸びている。多くの場合、ビデオカメラのシャッター速度は1/30秒以 下は備えられていないのだが、キヤノン iVIS HF S11には1/15秒、1/8秒までが備えられている。任意に設定できるわけではないが、シーンモードの「ローライト」を使うと、シャッター速度はさらに 低速の1/2秒まで落ちる。
低速シャッターを使うと、モーション特性に影響が出ることを忘れないようにしたい。動体ブレも残像も強くなるので、暗所撮影の場合にはシャッター速 度優先AEでシャッター速度を設定し、カメラが自動的に低速シャッターを使うことを避けた方が良い。それで充分明るい映像でなければ露出調整機能で明るさ を上げることができる。
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| シャッター速度調整 |
ホワイトバランス (9.5)
キヤノン iVIS HF S11のホワイトバランスには次のようなプリセットが用意されている。
AWB(オート)、太陽光、日陰、くもり、電球、蛍光灯、蛍光灯
上記のプリセットで、ほとんどの場合対応できるが、マニュアル設定は簡単で、しかもより正確な色合いが期待できるので大いに利用したい。
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| ホワイトバランスのプリセット |
ゲイン (3.5)
キヤノン iVIS HF S10のデビューで、キヤノン機に初めて何らかのゲインコントロール機能が搭載された。もちろんHF S11にも搭載されている。とはいえ、AGCリミット機能はゲインコントロールとしては限られた機能だ。ゲインを増幅するのではなく、増幅量に制限を加え ることで、暗所撮影などの場合にノイズを抑えることが可能になる。結果として暗い映像となる場合もある。ほとんどのビデオカメラではオートゲインの設定を 変える機能は搭載されていないので、我々が低照度のテストをする場合はAGCリミット機能は使用せず、オート設定でテストされる。
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| 暗所撮影でノイズを抑えるAGCリミット |
AGCリミット機能の設定はメニューで行えるが、カスタムダイヤルに機能割り当てをすることも可能だ。
色/画質調整 (9.0)
HF S11では画質効果という画質調整機能が備えられ、次の4種類のプリセットが用意されている。
画質効果切、くっきりカラー、すっきりカラー、ソフト、美肌
あまり極端な効果ではないが、自分の好みの画質に近づけることが可能だ。
| Cキヤノン iVIS HF S11 画質効果 3000ルクス 等倍画像 |
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![]() |
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| 画質効果切 |
くっきり カラー |
すっきり カラー |
ソフト | 美肌 |
画質効果にはさらにカスタム設定があり、色の濃さ、画像のシャープネス、コントラスト、明るさをそれぞれ調整することができ、さらに自分に合った画 質に近づけることが可能になる。しかし、調整の幅が±1に限られているので、あまり大きな変化を期待することはできず、マニュアル機能を強 固に充実させたカメラであるだけに、やや惜しい。
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| もう少し調整幅が欲しかった画質効果 |
x.v. Colorは広い色空間で動画を記録するモード。このモードで録画された映像は、x.v. Color規格に対応したテレビを使わなければその効果を見ることはできず、これまでの規格に合った色で再現される。
| 色/画質調整 | 内容 |
| 画質効果 | くっきりカラー、すっきりカラー、ソフト、美肌 |
| 画質効果カスタム | 色の濃さ、画像のシャープネス、コントラスト、明るさをご区立して調整 |
| x.v. Color | 広い色空間で記録 |
その他のマニュアル調整 (3.5)
| 調整機能 | 内容 |
| デジタルテレコン | 画面の中央を1.7倍拡大する機能。一眼レフのテレコンバーターレンズと同じ効果。有効画素は207万画素となる。 |
| カラーバー | SMPTEカラーバーを表示し、テレビなどの色や明るさの調整に使う。また、音声基準音を出力することも可能だ。 |
| ゼブラ | 主にプロ用のビデオカメラに搭載される露出調整機能。露出過多で白とびする部分を縞模様で表示する。100%では白とびする明るさで、70%では白とびしそうな明るさを表示する。 |
| マーカー表示 | 画面に水平線または格子状のパターンを表示し、撮影する際の構図決定を助ける機能 |
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