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キヤノン (Canon) (Canon (キヤノン)) iVIS HF S10

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圧縮方式とメディア

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静止画機能
キヤノン (Canon) (Canon (キヤノン)) iVIS HF S10
パート 6

マニュアル操作概要



• どこにあるか簡単にわからないオートモード、しかしいろいろな状況に柔軟に対応する
• マニュアルフォーカスに最適なカスタムダイヤル
• 絞りもシャッタースピードも完全なマニュアル操作ではないが、任意の設定可能
• 露出とホワイトバランス調整は平均以上の対応力
• 「画質効果」という色調モードがある
• ゼブラパターン、フォーカスアシスト、ピーキング、AGCリミットなどマニュアル調整機能をさらに充実


オートモード (9.13)

オートモードと言えば、最も使用頻度の高い撮影モードで、これは初心者に限ったことではなく、キヤノン iVIS HF S10に興味を示すようなハイアマチュアだってオートのお世話になっているはずだ。昨年のキヤノンのフラッグシップ機であったHF11にはマニュアル派だ けでなく、子供からお年寄りまで初心者でもすぐにわかる「かんたんボタン」がついていたが、HF S10からは消えてしまった。一瞬初心者はこのビデオカメラの対象外なのかと思ってしまうが、モードダイヤルの「デュアルショット」がフルオートモードな のだった。「デュアルショット」という機能名で「かんたんボタン」を連想できる人はそうたくさんいるとは思えない。初心者ならなおさらだ。いささか残念 な呼称だとしか言いようがない。この「デュアルショット」ではビデオカメラはあらゆるマニュアル調整やメニュー設定から切り離され、ズーム、録画、静止画 撮影ボタンを押すだけのモードとなる。

オートフォーカスには2種類のフォーカス方式があり、1つ目はインスタントAEといって、レンズの下に搭載されているフォーカス専用センサーで、一 瞬のうちにフォーカスを合わせてしまう機能だ。実に機敏な反応をするオートフォーカス方式で、ほとんどの場合カメラを被写体に向けただけで瞬時にフォーカ スが合う。もちろん、普通の一般的なフォーカススピードを使用することもできる。

オート露出もよく機能し、露出の変化にも柔軟に対応する。静止画モードでは測光方式も選択できるようになっているが、動画モードで使用することはできない。オートホワイトバランスも多くの場合で充分な対応を見せてくれた。

他のオート機能としては、顔検出機能があげられる。今では全く珍しくなくなった機能だが、画面内の顔を自動的に検出して露出とフォーカスを顔に合わせる機能だ。キヤノン iVIS HF S10では最大35までの顔を検出できることになっている。

オートスローシャッター機能も搭載されていて、これはメニューでON/OFFを設定することができる。ONの状態にすると、状況によってビデオカメ ラはシャッタースピードを自動的に1/30秒まで落として撮影することが可能になる。被写体が流動的に尾を引く映像効果がある。OFF設定ではシャッター スピードが1/60秒以下になることはない。

暗所撮影モード
特別な低照度用モードのようなものは、キヤノン iVIS HF S10には搭載されていない。シーンモードでナイトモードを選ぶとシャッタースピードは1/2秒まで落ち、一応暗い場所でも明るく撮れるということには なっている。また、キヤノン iVIS HF S10にはビデオライトも搭載されているので、暗い場所で撮影する場合には何かと便利。

低照度撮影モード
キヤノン iVIS HF S10のシーンモードはキヤノン iVIS HF20と共通のシーンモードで、「ポートレート」、「スポーツ」、「ナイト」、「スノー」、「ビーチ」、「夕焼け」、「スポットライト」、「打ち上げ花火」となっている。


ズーム (7.5)

ズームレバーはスライダー式で、ビデオカメラを持つ右手の人差し指、あるいは中指でもごく自然に届く場所に位置している。キヤノン iVIS HF S10のズームレバーはやや大きめになっていて使いやすい。また、ズーム操作をする指が懸かりやすく可変速ズームが使いやす い。液晶パネルにもズーム操作用のボタンが備えられているが、可変速ズームを使うことはできない。

ズームレバー

ズームスピードは可変速のほか、スピード1、2,、3の設定があり、ファンクションメニューからカメラ設定メニューに入り、設定することができる。 最も遅いズームスピードで、ワイドから望遠まで約22秒、最も速いズームスピードで約6秒というスピードだ。リズムを崩さずに一定のスピードでズームした い場合には非常に便利な機能だ。


ズーム比 (3.77)

キヤノン iVIS HF S10のズーム比は10倍で、ハイビジョンビデオカメラとしては一般的なズーム比だ。ソニーHDR-XR520V、パナソニックHDC-TM300は12 倍ズーム、ビクターエブリオGZ-HD300は20倍を誇っている。これにはセンサーのサイズも関係しているので、一概に言うことはできないのだが。

キヤノン iVIS HF S10にはもちろんデジタルズーム機能も搭載されている。これは40倍、200倍に設定することができるが、デジタルズームは画質の劣化が激しく、お勧めできない。
そのかわり、というわけではないが、デジタル1.7倍「テレコン」機能が搭載されており、テレコンバーターレンズの役目をすることになっている。

ズームの比較
広角側 8倍ズーム 20倍ズーム

フォーカス (7.5)

ビデオカメラが小型軽量化の道を辿っていくうちに行き当たる問題は、マニュアル操作をどうするかだと思うが、その中でもマニュアルフォーカスが一番 の難点のようだ。フォーカスは静止画であろうと動画であろうと、基本中の基本で最も大切な機能の1つだが、キヤノン iVIS HF S10が同じフラッグシップ機とはいえ、HF20に大きく差を付けている部分はどこかというと、ずばりマニュアルフォーカスなのだと思う。

カスタムダイヤル

HF S10とHF20の決定的な違いは、ジョイスティックvsカスタムダイヤルにあるといっても良い。コチコチと段階的にフォーカス操作するHF20よりも、 あたかもフォーカスリングを回すかのような直感的操作感のカスタムダイヤルは抜群としか言いようがない。もちろんソニーファンにはすでにお馴染みの機能 だ。

マニュアルフォーカスをさらに使いやすく、精確に行うための機能も盛り込まれていて、フォーカスアシスト機能は画面中央を拡大表示することでフォー カスを合わせやすくする機能だが、さらに民生機ではキヤノンだけのピーキング機能も搭載しており、フォーカスアシスト機能と合わせて使うと非常に素早く精 確にフォーカスを合わせることができる。さらにゼブラパターン表示で露出過多部分を確認できるので、実に直感的に撮影に専念することができる。


露出調整
-11〜+11(23段階)
絞り調整
f/1.8, f/2.0, f/2.8, f/3.4, f/4.0, f/4.8, f/5.6, f/6.7, f/8.0
シャッタースピード
シャッター優先(60i、30fps):
1/8, 1/15, 1/30, 1/60, 1/100, 1/250, 1/500, 1/1000, 1/2000
シャッター優先(24fps):
1/6, 1/12, 1/24, 1/48, 1/60, 1/100, 1/250, 1/500, 1/1000, 1/2000

ホワイトバランス調整
オート、太陽光、日陰、くもり、電球、蛍光灯、蛍光灯H、マニュアル
ゲイン調整
AGCリミット:オート、0dB, 6dB, 12dB, 18dB

露出 (8.3)

露出調整は-11~+11までの23段階に設定することができる。ジョイスティックを使って「操作案内」メニューから露出調整を行うこともできるし、カスタムダイヤルに露出調整機能を割り当てることも可能だ。

マニュアル露出調整

ジョイスティックの操作案内メニューから調整できる露出は簡単な操作なので、画像の明るさや最低シャッタースピードの確保には便利だ。


絞り (6.5)

絞り調整は絞り優先AEモードからしか調整はできない。つまり、絞りを任意に設定にすることはできるが、シャッタースピードはビデオカメラが自動的 に設定することになる。基本的にHF20と同様の表示で、画面の下に一眼レフカメラのレンズのように絞り値が表示され、非常に解りやすく使いやすい。

絞り優先AEモード

絞り優先AEモード以外で絞りを調整できないのは、やや不満が残らないでもない。他のシーンモードやシネマモードなどで使うことができないからだ。


シャッタースピード (6.6)

絞り優先AEのように、シャッタースピードもシャッタースピード優先AEモードからしか直接設定する方法はない。つまり任意のシャッタースピードを 選んだら、ビデオカメラが自動的に絞りを調整するわけだ。シャッタスピードは1/8秒(24pでは1/6秒)までの低速シャッターが用意されている。低速 シャッターを使う場合は、被写体の動きに大きなブレが出るので注意が必要になる。ブレを最小限に抑えたい場合は、暗い場所で撮影する時にはシャッタース ピード優先AEモードにして、シャッタースピードを1/30秒あるいは1/60秒以上に設定するとブレを防ぐことができる。

シャッタースピードはさらに1/2秒まで落とすことができるが、これは自分で設定することができるわけではなく、シーンモードで「ナイト」に設定し た場合のみにビデオカメラが自動的にシャッタースピードを1/2秒に設定するというわけだ。24pモードで撮影する場合は、このフレームレートに合わせた シャッタースピードとなる。

シャッタースピード優先AEモード


ホワイトバランス (9.5)

キヤノン iVIS HF S10のホワイトバランス設定はHF20の設定全く同じ内容となっている。「オート」、「太陽光」、「日陰」、「曇り」、「電球」、「蛍光灯」、「蛍光灯 H」の設定があり、ほとんどの状況に対応できる内容だ。ホワイトバランスのマニュアル設定も簡単に行えるのでありがたい。

ホワイトバランス


ゲイン (3.5)

AGCリミット機能(Auto Gain Control Limit)で幾分かのゲイン調整ができる。基本的にビデオカメラが光量によって自動的に上げるゲインの最大値を制限する機能で、例えば撮影状況の光量が 充分な場合にノイズを抑えて撮影したい場合は0dBに設定し、ノイズが気にならないのであれば最大18dBに設定しておくこともできる。

AGCリミット

AGCリミット機能はカメラ設定メニューから調整することができるが、これでは操作が煩雑すぎると感じたり、頻繁にこの機能を活用する場合はカスタムダイヤルにこの機能を割り当てることもできるので便利だ。


色/画質調整 (9.0)

キヤノン iVIS HF S10の色調機能、「画質効果」はファンクションメニューから設定することができ、発色やシャープさを好みに調節することができる。設定には「くっきりカ ラー」、「すっきりカラー」、「ソフト」、「美肌」がある。「カスタム」は色の濃度、シャープさ、コントラスト、明るさをそれぞれ自分の好みに近づけて設 定することが可能だ。しかし調節可能範囲がプラス・マイナス1と割と狭いので、大きな効果を期待することはできない。もう少し広げてくれても良かったので は。

色/画像調整 内容
画質効果 「くっきりカラー」、「すっきりカラー」、「ソフト」、「美肌」
画質効果
カスタム設定
色の濃度、シャープさ、コントラスト、明るさを独立して調整
x.v. Color ハイビジョンの色空間の新しい国際規格

その他のマニュアル調整 (3.5)

キヤノン iVIS HF S10には、これまで民生機ではお目にかかったことのない機能が盛り込まれている。SMPTEカラーバーを表示する機能や、音声の基準音を出力する機能が 搭載されているのだ。さらに画面に水平線やグリッドを表示して被写体の水平や垂直の位置確認をする機能もある。

調整 内容
デジタルテレコン 従来の光学レンズのテレコンバーターのように画像を1.7倍拡大する。
センサーの使われていない画素を利用するので画質劣化はない。
カラーバー 画像調整のためのSMPTEカラーバーを表示する。また、音声調整のための基準音も同時に出力できる。
ゼブラパターン
マニュアル露出調整に使われる、主に業務用ビデオカメラの機能。露出過多の部分を縞模様で表示する。
被写体が白とびで記録されるのを防ぐ。
マーカー表示 画面に水平線や格子状のライン(グリッド)を表示させ、画面の構図を決める際の補助機能。
ラインは記録した映像には残らない。
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